会陰切開とは、あらかじめ人工的に「会陰(肛門と膣の入り口との間の部分とその周り)」を切っておくことで、出産時に会陰が裂けてしまうことを防ぐ方法です。
この会陰切開では、出産が進んできて赤ちゃんの頭で会陰が切れそうなときにはさみを入れて、3cmくらい切開します。切開する際は局所麻酔で痛みを止め、出産終了後傷口を縫い合わせます。
会陰切開の必要性
最初から会陰切開を前提としている病院もあれば、なるべくきらないで済ませる病院もあります。どうしてもきりたくない場合は病院に相談し、そのような病院を選ぶか、呼吸法を勉強していきみを我慢するような努力が必要になります。
ただし、会陰切開しないと、会陰切開した場合より胎児が出るまでに時間がかかります。そのためには赤ちゃんが酸素不足にならず、元気でいることが条件となります。
例え切りたくないと思っていても、結果的に切れてしまうこともあります。その場合、会陰切開したよりも傷口を縫い合わせるのが難しく、治るのも時間がかかります。そのような理由もあり、現在では8割以上の病院で初産の際に会陰切開が行われています。
会陰切開を行うケース
会陰切開は、以下のような場合にも行われます。
赤ちゃんが危篤状態
逆子などで出産が長引くと、赤ちゃんの生命に関わってきます。また、何かのトラブルにより吸引分娩などをするときも会陰切開は必要になります。
巨大児の場合
赤ちゃんの体が大きい場合、途中で引っかかってしまい、うまく出られなくなる場合があります。頭は出ても肩が引っかかって出て来れないような場合にも会陰切開することがあります。
会陰の伸びが悪い場合
初産などの場合会陰部の伸びが悪いと、そのまま会陰裂傷になってしまうことがあります。また出産の進行が早く会陰が伸びる間がなかった場合などにも会陰切開することがあります。
会陰切開後の手当て
会陰切開の痛みに関して、ほとんどの人が出産に気を取られていてあまり痛みを感じていないといわれています。それよりも、お産後に縫い合わせてからチクチクしたり、つれたように感じることが多いようです。
現在では、会陰切開の縫合法も改善され、治りも早く、産後数時間でトイレに歩いていけるほどになっています。傷の手当自体も特にしません。ただトイレにいったとき、傷口を強くこすらずに傷の方向に沿って軽くふき取るようにしないと痛く感じます。
基本的に抜糸までは4~5日、その後数日で治ります。一ヵ月後にはもとの状態にまで戻ります。ただし、内出血をしたり、浮腫、痛みなどがあった場合は再度傷の手当が必要になりますので、医師に相談しましょう。
会陰の伸びを良くする方法
会陰の伸びを良くするために以下のようなことを実行しましょう。
マタニティビクスなどの運動をする
現代の女性は、その生活様式の変化から骨盤底筋群が弱くなっており、会陰の伸びが悪くなっています。普段からあぐらをかいたり、マタニティビクス、ヨガなどで会陰の伸びをよくすることができます。
オイルマッサージをする
入浴後などに、オリーブオイルなどで会陰をマッサージすると会陰の伸びを良くすることができます。
出産本番にリラックスする
分娩時に無理にいきむと、会陰裂傷の原因になります。助産婦の合図に合わせて上手にいきみを逃すようにし、最後までリラックスして出産することが必要です。
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